story4 なぜ「あなたがあなたでいること 私が私でいること」をコンセプトにしているのか
以前の私はこんな私でした
ホームページ内のブログの最初に固定している「私が傾聴をお伝えしている理由」というタイトルの記事にも書いていますが、以前の私は夫婦関係がとても悪く、2年間別居した経験もあるほどでした。
その夫婦関係が今の穏やかな関係性になるきっかけが、私が傾聴に出会ったことでした。
夫婦関係はそのブログをご覧いただくとして…以前は夫婦関係が悪かっただけでなく、パートをしていた職場でもいつも苦手な人がいました。
それはどんな人かというと、自分の意見をハッキリという人。
それがわがままだと思っていましたし、
「なんであの人はもっと気持ちよい職場にしようと思わないんだろう…」
「なんでみんなと仲良くしようとしないんだろう…」
みんなと和気あいあい楽しくやることが一番職場のコミュニケーションには必要だと思い込んでいました。
私はそれほど人付き合いが得意な方ではありません。(えー?っという声が聴こえてきそうですが事実です)
1人でいることも大好きだし、無理に人と絡むことも今はしなくなりました。
団体の中に入っていくのも苦手てできれば少人数の人と深く関わる関係性が好きです。
それなのに以前はみんなと楽しく喋ること、いつも笑顔でいることなどに重きを置いていました。
基本的に「2:6:2の法則」はどこでも適用される。
全体の2割は自分のことが好きな人
全体の6割はどちらでもない人
全体の2割は自分のことが嫌いな人
ということを知ってからは、ずいぶんと楽になった記憶があります。
全員に好かれることはどう頑張ってもないんだ。
それほど、人に好かれる自分でいたかったんですよね。
以前の私はですけれど。
傾聴に出逢い共感を知ると…
傾聴を学ぶと必ず出てくるキーワードが「共感」という言葉。
一般的に「あなたの話に共感します」とよく使われるのですが、この一般的に使われる「共感」は傾聴では「同感」になります。
傾聴でいう「共感」は「あなたはそう思うんだね」と相手の気持ちをそのままわかろうとすること。
この「共感」を知ったことで、人とのコミュニケーションがスムーズになりました。
自分と相手は違いがあるのが当然なのです。
どれだけ似た境遇に出逢っていても、全く同じ思いを持つ人間はいませんよね。
似ているけれどここが違う
同じような経験をしたけれど、私はそうは思わなかった
そんな風に自分の気持ちと相手の気持ちは違っているのがあたりまえです。
自分の気持ちが相手と同じでも、違っていてもいい。
私の気持ちはこうだよねとわかりつつ「あなたはそう思うんだね」と相手の気持ちをそのまま受け止める。
この「共感」を知ったことで、「あなたはあなたでいていいよ。私は私でいるからね」
と相手のことも自分のことも認められるようになり、横並びの関係でいられるようになりました。
これが夫との関係や人間関係全般が楽になった大きなきっかけでした。
具体的にはこんな風でした
夫や職場の人に対してよく思っていたのが
「なんでこんなことで怒るの?」
「なんでこんなことでイライラするの?」
「なんで黙って一人でムスッとして食事しているの?」
「なんで笑顔であいさつできないの?」
などなど…
これは私が
「腹が立っても私が我慢すればいい」
「イライラするけどそれを表に出してはいけない」
「食事はみんなで楽しくするべきだ」
「あいさつは笑顔で気持ちよくするべきだ」
こんな思いがあったからなのです。
「べき」や「ねば」にがんじがらめになり、自分の気持ちは二の次。
まったく自分の気持ちに耳を傾けることをしていませんでした。
「今腹が立っているよね~」
「今なんだかイライラしてるよね~」
「一人で食事したい日もあるよね~」
「笑顔であいさつできない日もあるよね~」
というように、自分に対して共感ができるようになると、相手に対してもそのまま共感ができるようになってきたのです。
もちろん練習は必要ですけどね!
傾聴は「あなたがあなたでいること 私が私でいること」
共感を知り、人間関係が楽になりました。
どんな考えを持つ人にも、そうせざるを得ない訳があり「あなたはそう思うんだね」と思えるようになってきたのです。
これが「あなたがあなたでいること 私が私でいること」であり、それが傾聴だと私は思っています。
私とあなたは横並びの関係性。
あなたにはあなたの気持ちがあり、私には私の気持ちがある。
それをわかるために「自分と相手との誠実な気持ちと気持ちのやり取り」をしていく。
これが私が考える傾聴なのです。
だから彩-irodori-(私の屋号です)のコンセプトは
「あなたがあなたでいること 私が私でいること」
なのです。
そしていつもブログや公式LINEの最後に書いている「あなたがあなたでいられますように」には
あなたがあなたでいることができるようになると、あなたが関わる誰かにも「あなたはあなたでいていいんだよ」と心から言ってあげられるようになりますよという思いを込めて書いています。
こうしてみんながお互いを認め合い、尊重し合えるようになると、世界平和に近づくと思いませんか?
私は傾聴が広まることで、世界平和に繋がると本気で思っているのです。
だから、あなたの街に傾聴の専門家が増えることが私の願いなのです。
この思いに「同感」してくださる方にぜひとも傾聴を学んでいただきたいと思っています。
あなたがあなたでいられますように。