小学校の先生方にも傾聴を。

子どもの話、保護者の話をきちんと聴きたい教師がいる小学校

3月に、学校の教職員向けの傾聴の研修のご依頼を2校からいただいておりました。

ひとつが今日ご紹介する「世田谷区立池之上小学校」様からのご依頼です。
公立の小学校の先生が傾聴を学びたい!と思ってくださったことが、とても幸せでした。

なぜかというと、先生が子どもの話を、保護者の話をちゃんと聴きたい!と思ってくださったということ。
もっと相手の気持ちをわかりたいという気持ちがないと、このようなご依頼はないと思います。

そんな素敵な先生方がいらっしゃる小学校が「世田谷区立池之上小学校」です。

先生方の願いを聴いて…

研修前にすでにどんな願いがあるのか、どんなお困りごとがあるのかをピックアップしてくださっていました。

気持ちのよいコミュニケーションを取りたいと思っていらっしゃる先生方の思いを感じる内容でした。
児童のとも、保護者のとも、プライベートなことも。

傾聴はどこでも、誰とでも使えるコミュニケーションの仕方です。
あらゆる場面で役立つものだと思います。

そして、繋いでくださった先生と、日常よくある子どもとのコミュニケーションの場面や、保護者とのコミュニケーションの場面を設定し、相談をしながら、ロールプレイの文章を考えたり。

「いつもの応答」と「傾聴での応答」の例文を作成しました。

日常との違いを研修の中で体感していただくことによって、先生方ご自身が今までどんな風に対応してきたかを振り返る時間にもなります。

忙しい先生方へのおススメの練習も!

今傾聴を学ばせていただいている先生のおひとり、明治大学の諸富先生にもおススメのロールプレイを相談させていただきました。
教職員向けの書籍もたくさん出版されているので。

諸富先生に教えてもらった4人一組のロールプレイを入れると…なんと盛り上がる!

普段先生方は、あまりご自身のことを話す機会は少ないのかもしれませんね。
ある先生は「傾聴の二次会したい!」などと言ってくださっていました笑

先生同士がお互いに話を聴き合う機会を作っていただくことは、講演ではお伝えしていることです。
傾聴をしてもらった経験がないのに、傾聴して差し上げることはできないんですよね…

傾聴に魅力を感じてくださったから、二次会などという言葉が出たのでしょうね。
とても嬉しかったです。

研修後の感想です!

先生方に研修の感想をいただきました。
掲載OKの先生の感想を掲載させていただきます。

50代 男性
人は寄り添ってもらえたと感じた時に心を開き心がほぐれます。という言葉を大切にしたいと思いまいした。また使い分けるとおっしゃていましたが、全て傾聴ではなく上手に対応していきたいと思います。子どもでも職場の人間でも、一人の人間として対等とおっしゃっていましたが、私もずっとそれを大切にして教師をやってきたので間違ってなかったと嬉しくなりました。本日はお忙しい中ありがとうございました。

20代 女性
高校生の頃、担任に「人の話は耳を傾けて聴きなさい」と言われた事があります。それが私が傾聴と出会ったきっかけです。そこから今まで自分なりに耳を傾けていたつもりでいました。今日の研修で傾聴の共感が一般のものとは異なること、具体的なポイントをお示し頂けて自分の考えていた傾聴がブラッシュアップされました。誰に対してもやって良い取り組みだと思います。(子ども保護者関係なく) 子どもたちにも伝えていきたいなと思いました。ありがとうございました。

20代 女性
本日はご指導いただきありがとうございました。特に印象的であったのは「自分のマイナス面ばかりが気になっていると相手のマイナス面が目につく」というお話です。まさに今がこの状況になってしまっていると感じました。相手を受け入れる器をつくるために、まずは自分を認め、受け入れようと思った、そんな研修でした。子どものけんかの仲裁もなかなか難しく、解決しきれないことにもマイナスを感じていました。今回の研修で一般会話と傾聴の違いを実感できたので、上手に使い分けていこうと思います。

〇代 女性
講演を聞いて、保健室で悩みを相談に来た子には傾聴を使って、遊びに来た子には一般会話で接していることがわかりました。大学で傾聴につい少し勉強しましたが、改めて社会人になってから、もう一度勉強できる機会を持つことができて、感じ方が違いました。保護者対応も問題解決ばかりが先行しないように、傾聴を心がけていきたいです。

50代 男性
特別支援学級の児童には、自分の話をもっとしっかり時間をかけて聞いて欲しいと思っている様子が多くみられる。本日教わった傾聴は普段教室の多人数の中では話を聞いてもらいにくい特別支援学級の子ども達にとって、効果的であると感じた。
これからは傾聴をさらに意識して子どもと接していこうと思いました。本日はありがとうございました。

20代 女性
本日はありがとうございました。一般会話と傾聴の使い分けを無意識でしていたこともあったような気がしますが、これからは意識的におこなっていきたいと思います。
よく「会話のキャッチボールして!」なんて言われることもありますが、傾聴はどちらかといえばずっと受け止めることで「もっと話したい」いや「話しやすい」?と思ってもらえるように傾聴するのは、くり返し練習が必要だと思いました。今日はとても勉強になりました。ありがとうございました。

40代 女性
「相手の気持ちがわかりたい?」という一言が心に残りました。相手と自分は違う、教師の時にはつい自分の色の方に引っぱってしまっていたなと思います。一方で家庭では息子中心で自分は我慢しないと…という場面も多いなと気づきました。
みんなが少しでもhappy!という気持ちになれるよう、自分も我慢ばかりせず伝えたいことを伝えることしてみたいと思います。
明日からの学級でも心に少しのゆとりをもって子ども達と向きあいたいです。ありがとうございました。

40代 男性
村尾先生の傾聴の話を聞いて、改めて傾聴の大切さを感じました。自分の思いを自覚して言葉で相手に伝え、相手の思いを聴き共感すること、とても大事にしていきたいと思います。
一般会話と傾聴の違いの会話のロールプレイを行ってその違いを感じました。傾聴の言葉をまず入れてから一般会話に入るのが良いと思いました。共感だけで終わると解決にならないので、具体的な解決策も考えて伝えてあげることで話し手はより安心がんが得られると思いました。貴重なお話ありがとうございました。

〇代 男性
以前に一般企業で勤務していた時に、いわゆるクレーム対応の担当をしていたことがあり、その時に「傾聴」→「共感」→「分別」→「対応」のプロセスで処理をする流れになっていました。教員になって思ったのは、学校は会社ではないので「分別」→「対応」の部分で理不尽なクレームを切り捨てることができない難しさでした。
しかし今回の研修を受けて相手の気持ちに寄り添うという基本に立つことができました。ありがとうございました。

40代 女性
今日はどうもありがとうございました。傾聴しているつもりで違ったんだ!ということが分かりました。(具体的にやってみること、どうしてできないんだろうとかも)そして、スイッチを入れるというのもやってみようと思いました。やってきたつもりでできていなかった傾聴、できない自分を受け入れる、自分をほめるなど、これから意識してみようと思いました。最後に○○先生から傾聴の良さを以前から聴いていました。夫婦関係のことなど今日リアルにそうだそうだと共感できるお話しが聴けたことも、とても良かったです。ありがとうございました。

50代 女性
仕事がら傾聴のような姿勢を求められることが多いです。カウンセリングの場面でも、相手の言葉(内容)を評価をするよりまず受け止め同じ言葉で返すことは心がけています。
今日「一般会話と傾聴」の引き出しを使い分けるというお話を聴いて「使い分け」がすとんと落ちました。
また自分をほめることができれば、相手のことをほめることができるというお話もなるほどと思いました。自分はほめるのがうまくないなと思うことがあるので、まずは自分をほめることをやってみようと思いました。
日頃「相手を変えることはむずかしい。自分が変われば関係が変わるかも」と考えるようにしています。これでいいんだなと思うことができました。

50代 女性
人に話すことは心が軽くなることが体感できました。保護者からの相談は何かあるのが前提なので、気持ちを受け止めることをまず第一にして対応していけるように努力していきます。

40代 男性
傾聴とはどういうものなのか分かりやすく話していただきありがとうございました。
私は今まで一般会話の方がとても多かったので傾聴を意識して子どもや保護者と接していこうと思いました。

全国の小学校、中学校、高校の教職員向け傾聴研修承っています

3月末には高校の先生向けの傾聴研修にもうかがいます。
先生方が傾聴ができるようになることで、子ども達、保護者、同僚、家族とのコミュニケーションが変わります。

まずは先生ご自身が、ラクに話を聴けるようになりませんか?
そんな傾聴をお伝えさせていただきます。

学校の先生のあなたも。
あなたがあなたでいられますように。