story5 なぜ自分への傾聴と相手への傾聴を同時に学ぶのか①
自分の気持ちを傾聴するって?
今回の講座では「自分への傾聴」と「相手への傾聴」を同時進行で学んでいただきます。
自分への傾聴をあなたはしていますか?
自分への傾聴というとわかりにくいので、具体的に例をあげてみましょう。
例えば最近あった私の話です。
喉の痛みがあり、今はコロナもありますのでとても心配になりました。
そして翌日は家族がみんなで集まる日。
私がコロナに感染していたら、家族にうつしてしまうかも知れない…
そんな不安が出てきました。
実はその当日、傾聴の研修が入っていました。
私が学ばせていただく立場です。
参加表明もしているし、研修を受けるレンタルルームはお部屋代を参加者でいつも割って負担をしている。
私がその研修を休むと、おひとりおひとりの負担が増えてしまうことになる。
喉が痛い=コロナとは限らない
今喉が痛む風邪も流行っているようだし…
今日無理に出席することで、風邪をうつしてしまうかも知れない
もしコロナでみなさんにうつしてしまったら、私はめちゃくちゃ後悔するだろう…
ひとつの喉の痛みから、こんなにたくさんの思いが湧いてきます。
これらも全て自分への傾聴ではありますが、ここでもう一歩進めてみる
「さて、私が一番安心できる選択はなんだろう」
この自分が安心できる選択が、今自分が一番望んでいること。
私の結論は参加を取りやめ、傾聴の研修を休むことを自分で決め、PCR検査に向かいました。
結果は陰性。これでやっと自分が安心できました。
過去の私だったらどうしていただろう。
休むということを言いづらく、言ったとしても周りの人がどう思っただろう…とそればかりが気になっていたかもしれません。
今回は
家族や仲間にうつしてしまうことは怖いよね。
だから休むことを自分で選ぶんだよね。
検査をすることで安心できるんだよね。
休んでしまうことは申し訳ないと思うよね。それは次に会った時に謝りたいよね。
このように自分に共感してあげること。
これが自分への傾聴になります。
自分への傾聴を日常的に習慣にする
始めは今までやって来ていない自分への傾聴は、なかなかやりにくいことかも知れません。
自分への意識を向けることを普段からやっていかないと、なかなか気持ちを聴くことはできないのです。
それでも少しずつ少しずつ練習することによって、みなさんが自分の気持ちを聴けるようになっていかれます。
なにかが起こった時に自分の気持ちに意識を向けることに取り組んでいくことで、スッと自分の気持ちが聴けるようになってきます。
傾聴を学びたいと思ってくださる方は、優しい方がとても多いと感じています。
なので、自分を抑えて相手を優先することが習慣になっている方がほとんどのような気がしています。
その優しさをぜひともまずは自分に向けてあげてください。
自分の気持ちを優先してあげてください。
習慣化するには21日継続すると習慣になるといわれます。
講座の中では21日どころか、1年の講座ですので365日自分の気持ちを聴くことを意識することができます。
今まで自分に意識を向けることをやって来ていないあなたがいたとしても、きっと習慣になってしまうと思うのです。
自分への傾聴ができると相手への傾聴は楽になる
こうして自分への傾聴を習慣にしていくことによって、相手への傾聴は楽にできるようになってきます。
なぜならいつもこのように自分に傾聴していることを、ただ相手にやってあげるだけだから。
相手への傾聴は自分への傾聴ができればできるほど上達すると感じています。
それは今までの生徒さんが見せてくれているので。
人への傾聴はまだまだ…とおっしゃりながらも、お話しの聴き方をそばで聞いていると、自然と傾聴の姿勢が出来ていらっしゃいます。
今回の講座では、相手への傾聴もロールプレイを中心にしっかりと学んでいただきます。
型だけではない傾聴を知っていただくには、体感することが大切です。
まずはロールプレイをやってみて体感でわかっていくことで、「自分と相手の誠実な気持ちと気持ちのやり取り」の感覚が身についていきます。
こうして同時進行で傾聴を学ぶことで、傾聴を身につけるスピードも加速するのではないでしょうか。
まとめ
今まであまり気にもしてこなかった自分への傾聴だと思います。
それを意識していただくことで、習慣化していきます。
自分への傾聴ができることが、相手への傾聴ができることに繋がります。
そして、両方を一緒に体感的に学ぶことで身につけていくことができるのです。
あなたがあなたでいられますように。