story2 なぜ傾聴は一生使えるものなのか

傾聴はだれでも使えるものです

「傾聴」と聞くと、あなたはとても難しく専門的なカウンセラーなどが勉強するものだと思ってはいませんか?
確かに、カウンセラーなどの専門職の方は傾聴は必須と言っても過言でないと思います。

クライエントのお話を、そのままお聴きしてカウンセリングをしていくので、まずは最初に必要な技術だと思います。

だからと言って、カウンセリングの勉強をした人だけが使えるものではありません。

相手の話をそのまま聴くということは、誰でも知って練習すればできるようになるもの。
なので、カウンセラーの資格を持っていなくても、傾聴を学び練習していくと上達していくのです。

そして、一度身につけると使いたい時に傾聴が使えるようになります。

自分で傾聴をしたいと思った時に使えるようになるのです。

コミュニケーションは一生続く

あなたは人と関わらずに生きていくことができると思いますか?

長い人生の中で一時的に人と関わらなくなることはあるかも知れませんが、コミュニケーションは一生ついてまわるもの。

他人と会う機会が減ったとしても、親子、兄弟、職場の人、友人、パートナーなど、誰かと関わって生きていくのが常ですよね。

相手がいると必ず話をする機会に遭遇します。
それには話を聴く機会も同時に遭遇することになりますよね。

そんな時にこの傾聴がとても役に立ちます。

自分と意見が違う人がいることもあります。
ここは似ているけどここは違うと思う人に出会うこともあります。

自分と人との違いをそのまま認めることができればいいのですが、この違いを認めることができず苦しくなることが多いのではないでしょうか。

・なんであの人はもっと仕事をしないんだろう
・なんであの人はああいう言い方しかできないんだろう
・なんであの人はあいさつする時に顔も見ないんだろう
・なんであの人は人をイライラさせるのだろう
・なんであの人は人の悪口ばかり言うのだろう
・なんであの人は要領よく立ち回るのだろう
・なんであの人はたいしたことないことで怒るのだろう

自分と相手の違いを言い出したら本当にキリがありません。

人と関わるとちょっとした自分との違いにモヤモヤしたりざわざわしたりすることがあります。

そんな時に傾聴があなたの心を護ることに役立ちます

自分の中に出て来るイヤだなぁと思う気持ちや腹が立つなぁと思う気持ち。
その気持ちが出て来るのをご自身でそのまま認められるようになります。
これには自分への傾聴を身につけていく必要があります。

そして相手への傾聴は「あなたはそう思うんだね」と相手の気持ちをわかろうとする聴き方になります。

自分の気持ちはこうなんだ
あなたの気持ちはそうなんだね

この両者を分けることができるようになるのが傾聴です。

自分と相手は違っていい
自分と相手が違っているのはあたりまえ

そんな風に自分の周りの世界を見れるようになると、腹が立つことも断然減ってきます。
そして、穏やかな自分でいる時間が以前と比べてとても増えていることに気づきます。

もちろん生きていると、突然降ってきたような心が揺さぶられる出来事は起こります。

そんな出来事が起こった時にも「あぁ今自分は心が揺さぶられているなぁ」と自分を客観的に見ることができるようになります。

そして自分への傾聴でどうにもならない時には、ちゃんと傾聴できる人に聴いてもらうことで揺さぶられている時間が短くて済むようになるのです。

傾聴は自分自身を護る術だと感じています。

今書いたもの全てが私自身のことだから。

まとめ

傾聴は一度身につくと、一生使えるものです。

そして、自分の心を護ることにとても役立つもの。

一生続く人とのコミュニケーションに傾聴を役立てませんか?

あなたがあなたでいられますように。